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茶道とマインドフルネス

最終更新: 4月16日

茶道より前から細々と続けているのがヨガ。 普段はわりとせっかちで効率重視なので、茶道のお稽古やヨガの瞑想中には、時々ふと「私何やってるんだろ…」と不思議な気持ちになります(集中力ゼロ)。

でも、だからこそ学びも多いし惹かれるんだろうと細々と続いています(周りでも忙しい人ほど癒しを求めてヨガやってたりしますよね)。

そんな中で、茶道とヨガやマインドフルネスには共通するところが多いなあと感じたので、 その共通点、茶道を続けることの効果について考えてみました。


茶道は禅と共に始まった

茶禅一味という言葉通り、日本でのお茶の始まりは禅僧であった栄西が中国から持ち帰ったこと。禅修行の合間に飲まれるようになり、そこから普及していったそうです。

禅寺では、お茶を飲むことが「茶礼(されい)」という修業の一環であり、それが茶の湯の原型ともいわれています。

禅修行で中心となるのは誰もが知っている座禅であり、瞑想を通じた心の安定化のような取り組みです。 (※厳密には座禅と瞑想は定義が異なるものの割愛)

そして茶道のお点前もその考え方をベースに成り立っている部分があるようです。


マインドフルネスとは瞬間に集中すること

一方でマインドフルネスは、1960年代のアメリカで発展した脳科学に基づく考え方で、瞑想によるストレス軽減効果を提唱しています。

それまでは瞑想=悟りに至るための方法として宗教的な意味合いが強かったのですが、瞑想による健康への効果が科学的に証明されたことで、改めて注目を集めるようになりました。

あのGoogleでも導入されていることで有名ですね。

脳科学の権威であるKabat博士によると、マインドフルネスは「瞬間に起きていることを判断なく主体的に意識化すること」です。

当たり前にできるような気もしますが、普段何気なく暮らしている中では、過去や未来のことを考えてしまったり、目の前のことも自分の偏った見方で判断しがちです。

たとえぼーっとしている時でも、実は脳内のデフォルトモードネットワーク(DMN)という回路が活動を続けていて、それがエネルギーを消費して脳を疲れさせたり、ストレスを感じさせたりしているのです。

それを、意識的にその瞬間に目を向け、出来事を考えるのではなく感じることで、DMNの働きを安定化することができます。


茶道のお点前はマインドフルネスを醸成する

茶道をしている方はもうお気付きだと思いますが、茶道のお点前は決まった型に沿ってその瞬間に心を込めて体で覚えた作法を順にこなしていくものです。

茶道の先生からは「頭で考えてはいけません」と、よく言われます。

あれこれと考えるのではなく、一つ一つの作法に集中して丁寧に取り組むと、体が覚えていて自然と手が動くようになります。

また、静寂な空間において湯が沸く音や水を汲む音、茶碗の手ざわりや抹茶の香りなど、その場でしか体感できない些細な五感の調和を楽しむことが醍醐味です。

まさに、「瞬間に起きていることを判断なく主体的に意識化すること」というマインドフルネスの定義に通じるものがあります。

実際に、茶道を続けるほどお点前の時間が自分の心を落ち着け、ほど良い緊張感と安定感に心地良さを感じるのです。

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